中小企業のオンライン・マーケティング:55回 モバイル制覇がマーケティング勝者になり得るか?成果につながる顧客接点、その瞬間とはー4

こんにちは、中曽根です。

 

前回までのハイライト)—————————————

それでは続けましょう。

テーマ:ユーザーに役立つサイトになるために
ユーザーの行動を促す”僅かな瞬間/micro-moments”を4つに大別。

1. “それ”を知りたいと思う瞬間
2. “そこ”に行ってみたいと思う瞬間
3. “それ”をやってみたい/使ってみたいと思う瞬間
4. “それ”を買いたいと思う瞬間

では一つづつ、もう少し掘り下げてみましょう。
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中小企業のオンライン・マーケティング:
55回 モバイル制覇がマーケティング勝者になり得るか?成果につながる顧客接点、その瞬間とはー4

さていよいよ、4つの行動を促す”僅かな瞬間/micro-moments”より、今回取り上げるのは

1.ユーザーが”それ”を知りたいと思う瞬間に、自社が役立つ方法とは?

 

ユーザーを獲得するための最初のタイミングです。
例えば、

”健康的な食生活の方法は?”などから、

”よちよち歩きの子供を乗せるのにベストなSUVは?”、

”クレジットローンの与信は大丈夫?”、

などなど消費者がその場で知りたいと思う瞬間は様々なケースがあり、そんな”知りたいと思う瞬間”には先ずスマホで検索してみますよね。

 

また、長年購入検討をしてきた家などの高額品に対しても同様で、彼らが「知りたいっ」と思った瞬間にいつでも、スマホは少しずつどんなものを自分が欲していたかを導くヒントを提示してくれますよね。

データで見てみると、

今まで長期に計画してきた目標(例えば住居の購入など)や、多くの検討過程を必要とする投資などにおいては、90%以上のスマホユーザーが外出中にスマホで前進するヒントを得ているとあります。*1

 

ごくごく当然ですが、携帯デバイスなので、”知りたい時”には即効で使える点がデスクトップ環境とは違うわけですね。

また、あたかも「買って、買って」と迫ってくるようなコマースサイトよりも、より役立ち勉強になるような、有益な情報を得られるようなサイト、いわゆるコンテンツマーケティングを実践している通販サイト・ブランドに魅力を感じるものです。

近年ではブランドのエコ、福祉、ボランティアなどの活動、営業外活動、CSR等にも目を向けた上でブランド選択をするという、感度の高いユーザーも増えてきてます。

これも当たり前と言えば当たり前で、価格が格段に安くかつ購入元も安心できるならそちらで購入するでしょうが、数ある通販コマースサイト野中から、値段も拮抗している中からあえて選択をするとしたら、ブランドをエンゲージ/信用して長期に付き合いたいと思うことのできるサイトから購入したい、というのは当然の理ではあるでしょうね。

また、ユーザーの端的ニーズを表してるのが

69%のスマホユーザーが、彼らの疑問への解を容易に見つけられるサイト・アプリを提供する会社から購入したいとうデータがあります*2

要するに、”これはリアルのショップ同様に仕事の出来る店員がいつでも配備されたコマースサイト・アプリを準備しないといけない”ということに尽きると思います。

 

また、上記住宅の購入のような長期間にわたり購入検討する経緯/long-term goal or customer-journyの例として、Google社はRealtor.comという不動産会社を挙げてます。理想の家を得る方法として様々なターゲットを対象にしたコマーシャルでユーザーに興味喚起させているようです。

Youtubeのブランドチャンネルなので予算がかかる手法かもしれませんが、まぁ参考に覗いてみましょう。コミカル仕立てで息抜きできますよ。

https://www.youtube.com/user/RealtorDotCom

realtor_youtube

 

実際に覗いてみると分かりますが、

彼らは、長期の検討期間の購入ファネル(AISAS、AISEASのような)の最中にいる潜在顧客に向けて、段階的に彼らのニーズを掘り起こす役目として、Youtubeの短尺2分以内の動画のバリエーションを組み立てサイトへの誘引を行ってます。

”そんな(動画のような)状況にある方(ニーズのある方)”このサイトを覗いてみてください。もっとたくさんのためになるヒントがありますよ!!

的な誘い方です(笑)

 

そこでは人生での大きな買い物の一つである”家を持ちたい”というニーズに伴って発生する疑問点や不安などを払拭する動画から始まり、あなたに最適な家を探すため ”get more tips”として様々な動画を紹介してます。参考になりますね。

結果として、Realtor.comはYoutubeの第1週で400,000viewを獲得するなど大きな成果を得たそうです。

 

往々にして自社満足に帰結しがちになってしまう広告的ブランド訴求にあらず、動画を上手にオンラインマーケティングに役立てている事例です。

この事例では、段階的にステップを踏ませる動画構成こそが大切であり、登用する女優、クリエイターも優秀なのであります。要はどの外部事業者を選ぶかでも変わってきますね。

http://www.realtor.com/dreamwithliz/

 

realtor.comスクリーンショット

 

今回の事例は中小企業向けの手法としては予算過多かもしれまんでしたね。しかし、参考になる部分は多々あります。

自社なりに工夫+アレンジすれば、どのようにでも実施は可能です。動画マーケティングは今やハードルは高くありません。極端な話、企画とスマホと社員出演者が揃えば実施可能ですから、マス広告できない中小・ベンチャーこそ是非トライすべきなんです。

さあ、あなたならどの様にモバイル戦略を設計して実施しますか???

次回以降も掘り下げていきます!

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。
次回も不定期ですが、またお会いしましょう。

それではまた。


(参考引用)
Micro-Moments:Your Guide to Winning the Shift to Mobile/Google
*1 Consumers in the Micro-Moment, Wave 2, Google/Ipsos, U.S., March 2015, n=5,398, based on internet users.
*2 Consumers in the Micro-Moment, Wave 3, Google/Ipsos, U.S., August 2015, n=1,291 online smartphone users 18+.