2010年2月アーカイブ



シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」

 第7回  

顧客満足によるリピーター確保(その1


 こんにちは、中曽根です。 前回は、集客~サイト入口ページの準備~アプローチ~ふるい分け~営業アプローチをおこなう、Webサイトでの新規顧客開拓の実践フローについてお話いたしました。さらにそのフローについての効果測定として"アクセス解析"をどう活用していくのかについても述べています。

 さて、今回は"顧客満足を実現する中小企業のWeb戦略"について、どのように考え実践に移していくかの方法をお話ししたいと思います。



Webサイトにおける顧客満足とは?

 Webサイトにおける顧客満足とは一体どういうことでしょうか?(ここでいう顧客とは既に自社との利害関係にある顧客だけにとどまらず、潜在顧客、見込客なども含めて顧客とします。)


一般に顧客満足を考えるとリンクの様に定義されるかと思いますが、一言でいえば「顧客の期待以上の価値を提供すること」ではないでしょうか。


 ということは1回満足するレベルにいったとすると、次回はそれ以上を提供しなくてはいけなくなってきますね。そういう視点からも常に我々企業活動は、現状把握から課題抽出、改善、結果確認というサイクルが必要だと分かりますね。。(確実に実践するのは中々難しいかもしれませんが、、)


 また「企業の利益は顧客満足の総和である」という言葉があります。要するに顧客満足にかかわる部署の実態すべての結果が企業利益を左右するということであり、決して大袈裟ではなく全社的に大切なことであると認識できます。

ですので単純に顧客接点/コンタクトポイントの部署(営業、店舗、コールセンター、Webサイト・・・・)だけではなく、企業ホームページで顧客満足を実施するということは、全社的に取り組むべき、終わりのない課題ということですね。

 

では、Webサイトにおいて行うべき顧客満足はどういうものかをポイント整理してみます。


(1).Webサイトは企業活動におけるコンタクトポイント/接点の一つであると同時に、各々のコンタクトポイントのある意味ハブ的な役割も担うこと。部署ごとのセクショナリズムに関係なく様々なユーザーニーズに対応すること。


(2).ユーザーが成し得たいということ(情報検索、疑問払拭など)についての解決手段にどういうものがあるかを分かり易く照会できること。


(3).Webサイトで何が解決できるかが明確になっていて、その方法・資料等ソフトが提供されていること。


(4).上記(3)に付随してWebサイトでは解決できないことに対する窓口の案内が提供されていること。


 大まかには上記のように定義づけられます。WebサイトはFAQやお問合せだけが顧客満足につながる要望の受け入れ先なのではなく、サイトでトータルに顧客サポートを行うことが大切な課題です。このように課題から実際にサイト設計をどのように考えるかを以下に説明します。



サイト設計における情報構築の方法

 では、Webサイトで顧客満足を実現させるために、具体的にどのようにサイト設計していくかといった"情報構築"を順を追って考えてみましょう。


1.ターゲット別にユーザーシナリオを設定

 

Webサイトのユーザーを自社のターゲット別に選別します。潜在層、見込客(顧客予備)層、顧客層といった市場から顧客(ここでは再訪問やリピート購入施策については省略してます。)といった流れで選別してみます。 そこでターゲット別にWebサイトで達成したいニーズはどういったもので(スタート)、Webサイトでどのように解決出来るかを(ゴール)、もれなくパターン化してみましょう。


例えば、潜在ターゲットに対して、以下のようなシナリオを考えてみます。

・必要情報の提供
"自社取り扱い商品/サービスの潜在層がターゲットなら、このような情報は提供する必要があるだろう。

・知識供与~啓蒙
それに対して__な知識も提供することで、__な啓蒙もできる。

・アクション1へ誘導
ここまで進んでもらった訪問者に対しては、会員組織への入会やプレゼント・キャンペーン等に向けてメールマガジンを購読(アクション)してもらえるだろう。アクションがNOの場合、別アクションへの入口もそこに設置しておく。

・アクション2へ誘導
先ほどのアクション1を促せなかったとしたら、試供品やモニター登録など、さらに別のコンテンツ・ページを準備して、サイトへリピート訪問してもらおう。


などといったような具合に、訪問者、潜在層、顕在層、会員、見込客、既存客、優良顧客などターゲット別に色々なパターンを想定し、現実性のあるユーザーシナリオを設定していきましょう。



2.コンテンツを企画する

ターゲット別に設定したユーザーシナリオを前提としてコンテンツを企画します。(ここでは一般的なシナリオを前提に解説します。)


(1)潜在層向け---「知識提供、気付きを提供」

 自社商品/サービスの市場や一般的な情報に加えて、商品/サービスの基礎的な情報や選択時のポイントなど、自社の商品にまつわる基本的な情報を提供することで、閲覧者より潜在層を抽出できるコンテンツを企画設計します。


(2)見込客(顧客予備)層---「商品選択においての必要十分な情報提供」

 次には、興味を抱き始めているターゲットに対して、自社商品への選択を後押しできるような商品詳細情報をコンテンツ化します。また、ユーザーは常に複数の同業サイトを比較検討して自分にとって最も有益なものを選択する、ということを念頭に置いていていただきたいと思います。


 ですので、この段階では競合となるサイトも数社検討しながら、ベンチマークしている他のサイトで掲載されている切り口も自社に取り入れ、まず第一にユーザーの比較対象の土俵に乗せることが大切です。これを怠ってしまうことで、ユーザーの取りこぼしが発生しますので注意が必要です。


ユーザーは必要情報(例えば商品のサイズ、必要ソフト、対応OSとバージョン、組み立てや設置方法、最低契約・保証期間、返品・キャンセル方法や有効期間などなど)を色々な角度で比較検討しているので、それを掲載していないサイト=会社はその時点でスルーされているとお考えください。

 また、公表することで自社商品が他社商品に劣る部分があったとしても、マイナス情報ととらずにユーザーに対して必要な情報を掲載してきちんと対応している、と捉えるべきです。


さらに、そこから購入(契約、申込、入会...)やそのやり方、手続きなど"次のシナリオへの導線(ボタンやリンクの配置)"が分かり易く自然に配置されていることは、言うに及びません。


(3)顧客層---「案内・手続き情報提供」

 いよいよ購入、契約、申込、入会...アクションしていただくユーザーに対して、ここでは絶対に取りこぼしを行わない、あるはアクションいただいた顧客には、その後のこちら側からのレスポンス(手続き後に商品・サービスが手元に届く商取引の完了まで)のガイダンスやサポートが届くように細心の注意を払います。


 アクション前なら、その手続き方法をテキスト、フローなどで分かり易く解説します。また、この段階で大切なのは、途中解約やキャンセル、返品など、企業にとっては営業マイナスな情報と思っても、商取引上で必要なものは必ずシナリオ化してコンテンツを設定します。ここではテキストだけでなく、出来るだけわかり易いフロー図などで可視化しておくことです。


これによってユーザーの決済(商取引への決心)に必要な情報をきちんと提供することが出来ます。ここの段階での手抜かりは、折角ここまできたユーザーをみすみす離脱へと促すこととなるのです。さらには、ユーザーの身になって想定される疑問点などはFAQなどでコンテンツ化してリンクしておくことも大切です。

 

 アクション後においても、実際にユーザーのお手元まで商品/サービスが届くまでに、どのような経緯があり、サイトだけで手続きが完了するのか、別途リアルなアクションを含めて最終的に商取引が完了するのか、またそれにかかる時間はどのくらいなのか、方法が分からない場合はどのページに解決方法が載っているのか、またキャンセルしたくなったらどうすればう良いのか??といったことがサイトで示されるべきです。


また、販売後の商品のアフターケア/メンテナンス情報も忘れないようにしたいものです。例えば既に販売を終了した商品などの解説ページや取説、ドライバーソフトなどの資料は相応期間継続するべきでしょう。


つらつらと書きましたが、とても大切なポイントになります。



(4)ターゲット全体向け--「疑問対応」

 上記のようにコンバージョン(顧客転換化)しそうなユーザーに対して疑問対応といえば、Q&Aコンテンツが代表的ということになりますね。


ただしここでも注意が必要です。ここではQ&AやFAQにただ思いついた情報を掲載すれば良いというものではありません。 ここではどの段階(潜在~顧客層)にいるユーザーがどのような疑問を呈するだろうかというターゲット別のユーザーシナリオに準じてグルーピングし、それぞれのユーザーが探しやすいようにindex(コンテンツのtop)ページにて分かり易く見出し化してあげることです。


 例えば、購入前にユーザーが不安に感じる点と、購入時点での疑問などによって分類して、ユーザーの必要とする情報を見つけ易く配置することが、サイトの上手なナビゲーション設計といえます。


 さらには、Q&AやFAQを該当するコンテンツページとサイト内リンクして、ユーザーがコンテンツと接触したその場でFAQも提供することでより、その場で発生した疑問要素もクリアーにすることで早期に次へのアクションへと誘うことができます。



 このように、今回は顧客満足を実現するためのWebサイトの「構築ポイント」と「コンテンツ企画」について考えてみました。

次回は顧客満足のためのWeb戦略にいおいて、サイトをどのように設計するかといった「サイト構造設計」と「業務成果の効果測定」についてお話したいと思います。


それでは、今回もお付き合いいただきありがとうございました。


次回予告:

シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」 

第8回  

顧客満足を実現する中小企業のWeb戦略(その2)


次回もご期待いただけましたら幸いです。

こちらもよろしければ、ご覧ください。




シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」

 第6回  

新規顧客開拓に向けたWeb戦略の実施フロー(その2) 

(無料で導入できるアクセス解析についても解説


こんにちは、中曽根です。

 

 さて、前回は新顧客開拓に向けたWeb戦略の導入として、潜在ニーズに対応するためのWebサイト構造の考え方とそのコンテンツ作りについて簡単に触れました。今回はWebサイトでの新規獲得の実践フローを考えてみます。


前回も述べましたとおり、 ユーザーが法人か消費者かいわゆるB2B、B2Cによっても詳細・各論の手法は変わってくると思いますが、本記事では両方に該当する部分を中心に展開してみたいと思います。

今回は中小企業にとってはたとえ一件でものがしてはいけない新規顧客ですが、この新規顧客とは始めから顧客として存在していて、我々がフィルターを掛けるかのようにふるいにかければ発見することができるのでしょうか?


途中までは正解ですが、それがすべてではないと思います。


 何故なら、確かに自社の顧客になりうるターゲットであるか否かは、必然的にセグメントをかける必要があると思います。このために広告やプロモーションを かける訳です。ただそれだけでは、セグメントされた潜在層を集めるにとどまってしまいます。そこからいかにして売上に繋げるアプローチをかけるかが勝負の別れになってきます。


上記の集客施策に加え、それに呼応したユーザーに対して営業的アプローチをかける、そしてその結果として呼応したターゲットユーザーにさらに絞り込みをかけるアプローチを施す。これらのような展開によって最終的に自社のユーザーとなる顧客を開拓することが出来ます。


 このように段階的に双方向的な施策によって、ニーズを顕在化させ、「そのサービス/商品が本当に欲しい」ユーザーを発掘していくこが顧客の開拓へとつながっていくと思います。では、どのようにして、Webサイトで多様化した潜在ニーズを顕在化させる後押しができるかを考えてみましょう。



Webサイトでの新規顧客獲得フロー


1.広告掲載+プロモーションページまたはランディングページ

 ここではとにかく、自社のターゲットを集客することに重きを置きましょう。(前回も話しましたが、取り扱う商品によってはランディングページでのニーズが顕在化するものもあり、ここでフォーム/カートで刈り取りを重視する場合もあります。本記事ではさらに説明が必要になる商品/サービスなどを想定)

ここではあくまでも集客と割り切り潜在層へとフィルタリング。



2.Webサイトでの入口ページ

 ユーザーニーズに対応した、商品/サービスの入口ページの設定とコンテンツ作り。(前回のその1参照)また、自然検索や広告・プロモーションで集客した潜在層をよりセグメントする為のコンテンツを用意します。 

商品詳細情報、技術的情報、事例情報、サポート情報、問合せ先(部署など)、販売情報などサイト回遊によって、徐々にニーズを顕在化させ、次のアクションへ誘導。 

(サイトゴール=目標ページ誘導、売上、入会、問合せなどに帰着させるシナリオも同時に設計しておく)

 また、ここでの途中離脱が多い場合は、注意信号点灯です。早急にサイトを見直します。テキストレベルの修正は内製可能にしておくべきです。とくにECサイトなど決済システムのあるサイトでは、キャッチコピーや商品説明などを創意工夫してユーザーの反応をデイリーで把握したいところです。 その他のサイトでは、最低でも広告キャンペーン、プロモーション毎にアクセス解析でチェックしましょう。(アクセス解析については以下で話します。)



3.次のアプローチを用意

 サイト回遊して貴社の商品/サービスにたいする興味関心度があがった層に対して次の施策を用意します。例えば、会員組織で定期的に情報提供その他実施、セミナー案内、詳細説明したガイドブックのダウンロードサービス、サンプル提供、モニターアンケートなど様々な施策より最適化したプロモーションで待ち受けます。

これに呼応した段階では、ニーズは顕在化してきてますが、まだ購入段階にはいたっていない場合も多々あります。



4.営業アプローチ

 ここからは見込顧客として、営業部門との連携が必要です。また会員やセミナー出席者などには、営業アプローチメールや次の案内など(パーミッションを得ている場合)を行い、最終刈り取りへと進みます。事業によって様々な営業アプローチがあると思います。ここで、自社の最終アプローチを実施して下さい。

また、ユーザーは様々な情報を他サイト、ソーシャルメディア(ブログ、SNSなどユーザーの口コミなど)からも収集しています。少しの時間がたってリピート訪問者がCV:コンバージョンへとつながってくるケースも多々あります。



5.アクセス解析

 さてここで、今回の副題にも上げましたアクセス解析について、最低限のポイントを列記します。

上記1.~4.のフローをアクセス解析によって効果測定します。主にチェックしておきたいのは、以下指標です。 (今回はランディングページの解析は除き、メインサイトについて記します。使用料無料のGoogle Analytics(以下GAとします)でできるチェックです。無料といっても中味は非常に深い所まで掘り下げて解析できる、素晴らしいサービスです。)

※ただし、Google Adwords広告主(検索連動型広告)でない場合は月間500万PVの上限があります。通販サイトでない限り500万PVといったら中小企業にとってはそれなりの数字ですが・・


・主要トレンドデータ

(GAのマイレポートでチェックします。セッション、PV、ユーザ、平均滞在時間など)

 ・リファラー/参照元(検索エンジン、メルマガ、広告・プロモーションも含めて)
*マイレポートはカスタマイズして、日々チェックする指標は組み込んでおきましょう。 


・キーワード

GAのトラフィック→キーワードへと進みます。(CV:コンバージョンを始めとして滞在時間やPVが高く離脱が低いものが◎、逆にCVが低く離脱が多いのは×などで上位100ワードレベルをチェックしておくのが賢明です。)
*エクセルで滞在時間、コンバージョン率、直帰率などの項目から散布図やバブルチャートを作ってみると視覚的に分かり易いと思います。


 ・入口ページの直帰率、流入元、ページ遷移

(GAのコンテンツ→上位のコンテンツをチェック。上記の入口ページのコンテンツ閲覧状況~サイト回遊状況と離脱がおおい場合の原因をチェック) 

・GAのコンテンツ→上位のコンテンツ→ページ遷移へとすすみ、該当の上記の主要入口ページからどのコンテンツへと回遊していったかという"ユーザーの動線"を1~2ページ先までチェックして、こちらで想定していた"ユーザーシナリオの導線"要するに"想定した導線"と現状を比較します。そして想定通りであったか、ギャップがあったかなどの結果を記録していきます。)


 ・コンバージョンルート、貢献したページ

(ユーザーがサイト目標へと到達したCV:コンバージョンにおける遷移ルートを確認)

 ・GAのアドバンストセグメントという便利な機能より"コンバージョンしたセッション"を選択します。次にコンテンツ→上位のコンテンツでコンバージョンの多いページからURL→コンテンツの詳細ページでページ遷移をチェックします。コンバージョンに影響したページ(どのページがコンバージョンに影響したか)をチェックしてその理由を把握して、このポイントをサイト全体へと活かしていく作業へと進めていきます。

・またコンバージョンに貢献したページの上位よりその特徴を把握し、改善ページにその要素を投入したり調整を行います。
コンバージョンに貢献=コンバージョンしたユーザーが多く閲覧したページと置き換えることが出来ます。アドバンストセグメントより"全セッション"、"コンバージョンしたセッション"を選択し、コンテンツ→上位のコンテンツで、コンバージョンが全セッションに対する割合が高いページをチェックしてどのようなコンテンツがコンバージョンに貢献しているかを確認しましょう。

 

・コンバージョンしたユーザーの状況を確認

(GAのアドバンストセグメントの"コンバージョンしたセッション"より引き続き、ユーザー→"新規ユーザーとリピーター"をチェックします。新規ユーザーかリピーターか、キーワード、流入元など) 

・ いわゆるスタンダードな解析ではありますが、コンバージョンしたユーザーの確認をしっかりと把握できれば、サイト・コンテンツのどこに落とし穴があったのかを発見して、素早くチューニング(テキスト、コピーライティングを最適化)することができます。

また、広告・プロモーションの課題なども浮き彫りになってきます。これらをもとにつぎの課題、仮説へとステップアップしていきます。


尚、「業績アップに向けたGoogle Analyticsの活用法」として、後日再度エントリーし直したいと思ってます。


6.サイトチューニング

 上記のようにアクセス解析によって、サイトの該当ページの改善ポイントが明確になってきたならば、そのページのチューニング/調整をおこないます。ここではページリニューアルではなく、現状のページのテキストライティングのチューニングを考えてみます。クリエイティブが必要な場合は制作会社に外注しましょう。
繰り返しになりますが、テキストレベルの調整は自社内製で行えるようにしておくことが大切です。キャッチコピーをちょっと修正するレベルでいちいち外注しているようでは、所要時間・コストともに無駄多く"今すぐ"の対応が出来ません。

また、HTMLの知識が無い場合は、CMSというプログラムを投入することで、ブログ感覚でサイト調整が可能になります。
(ここで注意が必要なのはCMSにも色々な種類があり、自社にとって最適なCMSを選んでいただきたいということ、また制作会社は自社で推薦する/慣れいてるCMSがあるので、その点も外注の際はしっかりと見極める選択眼も必要でしょう。必要であれば冷静な第3者による判断も活用してください。)

 横道にそれましたが話をサイトチューニングに戻します。主には、キーワードに関するものはtittleやmeta description、h1~h3のヘッドライン、本文テキスト全体についてキーワードを差換えなどで調整します。(ここで検索エンジン対策のつもりでキーワード連打はするなどの安直な対応はNGです。)


  また、コンテンツに関してはコピーライティングや商品説明の不足は無いか、また他の補足情報や関連コンテンツへのリンク漏れなはいか、サポートコンテンツの不足は無いかなどなど、サイトの状況に置いて、再度ユーザーシナリオを検証しながら、チューニングを施していきます。
ここでも、"ユーザーシナリオ"の仮説設定~検証というパターンが大切になってくると、ご理解いただけると思います。


まとめ

 

 今回からの連載では、ネット上でのマーケティングについて書きますが、Webサイトで成果を獲得していくには、とにかくトライ&チェック&チューニングをほぼ現在進行形で運用していくことが必要です。このような一連のPDCAによって新規顧客を開拓いただければ幸いです。

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。


次回予告:

シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」

第7回 

顧客満足によるリピーター確保について(その1)


次回もご期待いただければ幸いです。


こちらもよろしければ、ご覧ください。






シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」 

第5回 
新規顧客開拓に向けた中小企業のWeb戦略実施フロー(その1)



こんにちは、中曽根です。

 さて、前回は全社的な業務課題に対してどのようにWebサイトの戦略を展開していくかをお話ししました。今回は中でももっとも、大変な課題の一つといえる"新規顧客の開拓"について、Webサイトはどのように設計して運用していくべきかを考えてみたいと思います。


新規顧客開拓に向けたWebサイト運用とは


 サイトの閲覧対象者が法人か消費者か、いわゆるBtoB、BtoCによっても詳細や方法論は変わってくると思いますが、本記事では両方に該当するコアの部分を中心にお話ししてみたいと思います。

また、サイト自体で新規開拓といっても、トランザクション系の決済(カート)システムを含むECサイトなどで売り上げ計上する場合と、資料請求や問い合わせ、セミナー・イベント申込み、訪問希望など、営業や他のセクションへの送客をもって新規開拓とする場面などが上げられます。


 過去の連載にありますように、すでに御社サイトにもWebの成果目標=業務課題が設定され、それに向けWebサイトもPDCA(計画→実行→効果→測定→改善)を実施されていることと思います。(願います。)

 ここで大切なのは、Webサイトには"ゴール=サイト運用の最終目標"が指標(数値)で設定されているべきであり、新規顧客に伝えたい重要な目的ページへ誘導したり、あるいは直販サイトであれば買い物かご・フォームへの入力へと誘うこととなりますね。



多様化するユーザーニーズに対応するために

 マスプロダクション時代のマスマーケティングとは違い、広告だけでユーザーにアクションを起こさせることが難しくなってしまいました。広告は情報やイメージ訴求を中心としたプッシュメディアですが、情報量の増大化によってユーザーは、自分に関心ある事柄、いわゆる"自分ごと"を中心に情報を取捨選択しています。

 4マスメディアからのみ情報入手した時代から、インターネット、携帯、ネット対応端末(ゲーム含む)まで、過去10年と比較すると約400倍もの情報量の格差があるといわれています。ユーザーは必然的にプッシュメディアをスルー(無視)し、自らにとって有益な情報を探し回り、かつUGC:ブログやソーシャルメディアにおける他ユーザーの評価を能動的にチェックして探し求めていた情報とマッチするもの、あるいは気に入った情報のみを取りれているのです。

 そんな多様化したニーズであるからこそ、ユーザーを能動的にサイトへ誘引し、サイト内の伝えるべきページへと誘導する戦略が必要です。
貴社Webサイトにおいて、キーワードを苦労して取捨選択していろいろな広告を出し、ユーザーにやっと訪問してもらったとしても、全てTOPページへリンク設定しているようでは、なかなか成果へとつながりません。

 以前のエントリーでも再三書いたつもりですが、ここで"ユーザー視点"を持つことが大切であるとお分かりいただけるのではないかと思います。またユーザー視点を持つということは、決してユーザーに迎合することではないということです。

 企業サイドから考えれば、事業とは当然何かしら社会に向けての製品・サービスをていきょうされているので、その内容がいかにユーザー(消費者や法人顧客)にとって有益であるものかを、自社の目線から言いたいことをまとめるのではなく、ユーザーの視点から切った情報掲出が必要であるということです。。(う~ん、少し抽象的な言い回しで分かりづらいですね。)

 それでは、どうするのか具体的に各論へと進めたいと思います。


まずはサイト構造をチェック


 ここでまず一番最初に、サイト構造をチェックしましょう。ユーザーは検索エンジンや、広告、メルマガ、お気に入りなど多様化したニーズ(キーワード)から、企業サイトへと流入してきます。
 
そこでWebサイトには閲覧対象者(ユーザー)のニーズに対応したWebサイトの入口ページ(ランディングページ)にきちんとした情報や見出しを盛り込み、更に詳細情報として、下層ページへと誘導を促す必要があります。


 入口ページ(ランディングページ)とは、検索結果や検索連動型広告からリンクしたページのことで文字通りユーザーが最初に訪問するページすが、貴社のメインで訴求したい商品ごとにその入口ページを設けているでしょうか?

要するに、ユーザーがせっかく自然検索で、あるいは検索連動型広告で貴社サイトへと訪問してきてたとしても、例えば全てトップページにリンクする、あるいは商品一覧ページなどにリンクして、ユーザーが探したい商品・サービスに直接たどり着けない、などということが多発しているケースが見られます。
ユーザーはニーズに合ったページに素早くアクセスしたいのであり、この快適なナビゲーションが出来ていないと、僅か数秒でサイトから離脱してしまいます。


 また、広告+ランディングページに予算を多く投下している場合は、低価格商品なら内容次第でユーザーはすぐに、言い方を変えれば衝動的に申込フォームへと遷移するかもしれませんが、説明・説得型の商品/サービスの場合、ランディングページ→ 申込/購入フォームへとそんなにスムーズに帰着してもらえるでしょうか?

そもそも広告+ランディングページに予算を多く投下しているにもかかわらず効果が余り見られないのは、


検索連動型広告の運用に問題があるのでしょうか?

・それともランディングページの使い勝手や、クリエイティブに問題があるのでしょうか?

・ランディングページをキーワードに合わせて複数準備しても、本サイトを回遊してもらえず、ゴール到達前に離脱してしまうのはなぜでしょうか?

・そもそも設定した仮説やシナリオが現実的ではないのでしょうか?

(ここではEFO:申込みフォームの最適化は考えません。)


 ここで申し上げたいのが、
折角、本サイトへ訪問者を誘導できたとしても直帰や離脱されてしまって訪問者にサイト内の情報をPULLしてもらえない、勿体ない状態となっているのではないでしょうか?

 新規顧客を開拓するのであれば、顧客が商取引前に充分に取捨選択するための情報を、企業側はサイトで準備しておく必要があります。競合サイトには詳細情報が載っているのに、自社サイトでは、それと比較する情報が無い→、すなわち潜在層にとっては選択する土台にも上がらない、"役に立たない"サイト=企業となってしまうのが通常のパターン。みすみす顧客化への機会を逸失することになってしまいます。たとえ競合サイトよりスペックが劣っていたとしても、情報は掲出するべきです。

訪問ユーザーは、単純にスペック値だけで選択しているとは限りません。それ以上に「あのサイトに行けば、欲しい情報が掲載されている"、"安心できる"、"信頼できる"サイト=企業」という、訪問者との良好な関係の構築に貢献できると思います。


 そこで、複数商品/サービスを展開している場合などは、サイト構造からみて、商品/サービス別のトップページ(見出し用ページ)を設定します。そして下層のコンテンツ・ページをユーザーのニーズ(キーワード)にマッチングさせた入口ページ(サイトへの流入ページ)を設定します。

ユーザーはサイト訪問して僅か数秒で、訪問先のサイトが自身にとって有益かどうかを判断します。ですからダイレクトにキーワードにマッチしたサイトを準備するのです。
ユーザーがサイト内に留まり、別ページを閲覧する判断を促すことで、サイト回遊へとつながります。これによって、企業側は充分な情報を提供でき、サイト訪問閲覧者の潜在ニーズを徐々に顕在化へと後押ししていきます。



入口ページ以下のコンテンツをきちんと作りこむ


 せっかく入口ページを作ったとしても、ユーザーの成し得たいことに対応するだけの情報が整備されていない=内容が薄すぎては、折角訪問してもらったユーザーにみすみす離脱を促すことになりかねません。

上段でも述べましたが、"Webサイトのゴール=サイト運用の最終目標"としてCV:コンバージョンしてもらうためには、ユーザーの欲する情報:コンテンツが、ユーザーニーズレベルに相当させる必要があるということです。

 具体的には、ある商品/サービス別の入口ページから、以下の様な詳細コンテンツをまとめます。

商品/サービスの詳細情報として例えば、

・食品なら成分情報など
・他なら開発情報
・技術情報
・パーツ情報
・お客様事例
・関連部品、オプション情報
・まとめ買い、キャンペーン情報、等々

さらにサポート情報として

・Q&A
・FAQ
・問合せ窓口
・購入窓口
・資料ダウンロード
・ソフトウェアダウンロード
・会員サポート、入会情報、等々


大まかには(企業により様々ですが)このような詳細情報・コンテンツの展開(必要とあれば上記も入口ページ化して下層ページを充実する)します。

 これらのコンテンツを関連コンテンツとして入口サイト内で相互リンクさせる構造を採用することで、例えば技術ニーズの顕在化したユーザーは技術情報を筆頭にサイト回遊をさせることができ、また業務課題の解決ニーズが顕在化したユーザーに対しては、お客様事例などのサポート情報を皮切りにサイト回遊させることとができるのです。
まず手始めには、それぞれのユーザーの意図を組み上げるサイトの情報設計を行っていただきたいと思います。

 さて、次回はこの考え方をもとに実務をフロー化しブレイクダウンしていきたいと思います。今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。


次回予告:

シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」 
第6回 
新規顧客開拓に向けた、中小企業のWeb戦略実施フロー(その2)


次回もご期待いただければ幸いです。


こちらもよろしければ、ご覧ください。




シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略

第4回 
業務課題を解決する中小企業のWebサイト活用 
~ (その2)業務課題の解決に向けたWeb戦略の実施フロー  ~ 



 こんにちは、中曽根です。
前回の"業務課題を解決する中小企業のWebサイト活用 (その1)"では 、Webサイト運用におけるビジネス成果への貢献度合いを数値で洗い出し、把握することの重要性について話しました。

 さて今回は、ここまでやっとの思いで頑張って策定してきた"Web戦略"をどのように実務へと落とし込んでいくのかを業務フローで考えていきたいと思います。


全社的に業務成果を向上させるために

 今まで説明してきたようにWebで得た成果数値が業務成果にどの程度貢献しているかを、指標として数値で把握することがいかに大切なのかをお分かりいただけたと思います。

ここで、実際にどのようなフローで進めていくかを考えてみたいと思います。

 

業務課題の解決に向けたWeb戦略の実施フロー 



1.業務課題を設定

・どうしたいのか"を数値で具体的にします。
・他部署からの意見を徴収して、業務課題を設定します。(複数を一度に実行するのは難しい場合がありますので、ケースバイケースで対応しましょう。)



2.状況把握

・課題について担当部署の現状を具体的に調べます。
・またどこに問題があるかも確認し、それを数値で把握します。



3.仮説設定

・"問題の原因は何々ではないだろうか?"と仮説を立てます。
・仮説をもとにWebサイトに改善の余地、解決方法が無いかを調べます。 



4.仮説検証

・仮説に該当するWebコンテンツの閲覧数や、ページ遷移(コンバージョン・ルート等)・離脱状況などをチェック。(アクセス解析しましょう。ここでは内容は記述しません。)
・仮説が外れていたら再度3.4をやり直し。



5.目標設定(指数)

・仮説が検証された次に、いよいよゴール=業務の目標指標(数値)を決定します。 
・いつまでにどう改善して、どのような成果目標(指数)を達成するか"という実施計画を立案します。



6.改善・チューニング
・サイト(該当するページ)改善、広告・プロモーションなどの施策を実施します。
 ⇒ 結果を出すまでに時間を要する、そうでない場合がある。
 ⇒ 数カ月単位のプロジェクトの場合は、途中段階での定期的な社内進捗報告を忘れない。



7.効果測定
・コンテンツ閲覧数や、ゴール設定数値など解析結果(アクセス解析)と、担当部署の業務成果を
照らし併せて(Webサイト経由の指数を明らかにして他部署の成果へ紐づけする作業)成果数値を確認します。
・Webサイトの成果数値を業務成果として繋げ、貢献度を数値で把握して、アクセス解析報告と共にレポートにまとめます。


8.社内報告~他部署における業務意識の啓発へ

・課題設定から改善結果について、社内の然るべき場で報告の場を設けます。
 ⇒中小企業なのだから、マネジメント層にも届かせたい。でないと意味をなさない。
・Webサイト運用の成果をきっちりと数値で納得してもらい、その結果として各部署でも「必要業務」と認識してもらえるように説得しましょう。
 ⇒Webサイト担当セクションの必須義務
業務成果の向上に向けてWebサイト運用への社内協力体制を作り上げる。



特に8.の他部署への認識促進ですが、ここが今後にわたってWebサイト運用のkeyとなってきますので、疎かにならないようにしたいところです。今回のWeb戦略実践フローによって、何よりも期待したいポイントは下記になります。

・Webサイトの運用に戦略性がもたらされます。

・スタッフ部門的であったWebサイト担当にも、ライン部門同様に
予算計画や運用計画を社内オーソライズし易くなります。

・Webサイト掲載の社内ルールなどが確立し、効率的に社内ニーズ
に対応できるようになります。

・結果として、Webの運用成果を時系的にアップさせることができます。



以上のように中小企業のWeb戦略を実施段階へとブレークダウンしてきました。
早速実際にアクションプランを立てていただければ幸いです。


 次回からは、中小企業で今必要とされている、顧客開拓についてどのようにWebサイトを活用していくべきかを考えてみたいたお思います。いよいよWebサイト活用の各論として具体的な内容へとブレークダウンしていきます。今回もお付き合いいただきありがとうございました。



次回予告:

シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」
第5回 中小企業のWebサイト活用 
   ~ 潜在顧客の掘り起こし ~

次回もご期待いただければ幸いです。

こちらもよろしければ、ご覧ください。





こんにちは、中曽根です。


前回(売れない時代こそ、必要とされる中小企業のWeb戦略 ~Webサイトの戦略とは具体的にどういうもの?(その1)(その2) ~では、Webサイトの戦略の立て方についてお話ししました。



 中小企業にとって単なる情報掲載ツールレベルのWebサイトから脱却していただき、ビジネスの成果を生み出すサイトへと転換するために、今こそWebサイトの戦略を策定し実践していく必要があること。そして、Webサイトの戦略をどのように策定するかといった方法を説明いたしました。それでは今回のエントリーに移ります。


 


シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」

第3回 

業務課題を解決する中小企業のWebサイト活用 

~(その1) ビジネス目標とサイト運用成果の明確化 ~ 


今回からは2回に分けて、戦略に対する結果として数値の捉え方を説明します。

「一般的にWebサイトの成果数値は何ですか?」いえば、そう「サーバログやアクセス解析結果」とお答えいただくかと思います。具体的には、サイト閲覧数や訪問者などを日々追っていられる方も多いと思います。


じつはこれ、半分は正解ですが、半分は誤りです。


なぜ、半分が誤りなのでしょうか?

確かに数値の把握は正解なのですが、販売サイトなどでの売上金額や購入・申込者(予約)数以外の場合、上記の数字だけではビジネスの成果と結び付きません。


 たとえば、ある特定の売り上げ(見込客発掘、会員獲得など)が、どのような流入経路があっってコンテンツページのPV(閲覧)につながり、問合せや会員組織ご入会・お試し申込ページなどを経由して発生して、営業部門、販促部門などへリストを送客していったのか。


また、売上(販売数量・金額・商談・入会・来店数...)や採用活動などにどう影響を与えたのか。また、サイトでの掲載情報・コンテンツの制作工夫によって、電話の問合せ(コールセンター問合せ)数にどのような相関が出ているのかなど‥。


要するに、

社内他部署の業務成果とWebサイト経由で発生した成果数値の因果関係を明らかにして、その結果を会社全体で管理していただきたいということです。


 このように、アクセス解析の結果数値を表面だけで捉えるのではなく、社業の成果にどのようにWebサイトが貢献したかを指標で管理して公にして欲しいと思います。
社内部署ごとの業務成果の数値に、Webサイト成果数値が貢献するようになることで、Webサイトの担当者にとって社内での業務進行も楽にかつ、協力を得られるようになるだけでなく、中小企業であれば部署間の連帯により生まれるシナジーも無視できないはずで、業績への貢献も必然的に派生してくると思います。



Webサイトから業務成果目標へ到達した数値を把握、管理する


 連載第1回第2回、Webサイトの戦略で話した通りに、ビジネスの成果を実現化するためにWebサイトは設計されるべきであり、Webサイトのタスク(役割り)を出来る限り具体的に設定することから始めます。

そして、次には具体的なタスクに対する測定値を指標として設定します。具体的にどのようなKPI(成果数値=指標)を設定するか例を上げてみましょう。



・売上・営業指標

(サイト販売金額・数量、サイト専用商品販売額、リアル営業への送客など)


サイトでの販売金額や数量など直接的な売上に関連するもの。多くの説明や説得を要する商品・サービスの場合には、サイトでの販売(営業)が向いていて、そこから発生した売上を営業部門へフィードバックすることも多々あります。


プロモーション(広告や他の販売促進活動)がWebだけの場合なども同様に派生売上を営業部門と共有することができます。Webからダウンロード可能な割引クーポンや、ノベルティ引き換え券などが使用された指標は分かり易いですね。販売サイドと連携して成果数値を集めてください。


 また、業界内のニュースなどをまとめたメールマガジンの発刊、オフ会、SNSなどによって、潜在客やニーズを収集することができ、そこから会員組織などへ発展した場合(予めコンタクトの許諾を得た場合)は見込客として、支社支店・営業所、部門へと送客も可能です。


また、セミナー開催によって集まったリストも、後々の営業開拓先としてフィードバック可能です。(ここからは営業部門との連携が重要です。)


 

・コスト効率(削減)指標

(営業コスト、業務システムによる人的コスト、問合せ担当者コスト、広告・広報コスト、通信コストなどなど・・)


 上記売上指標における寄与が現実となってくれば、営業コストにかかる貢献といえます。
広告費・営業経費、販売代理店マージン等とのCPA(顧客獲得単価)、新規顧客開拓単価の対比が可能です。
またWebサイトでの直販が可能であったり、バーチャルショールームなどで3Dで商品を360°方向からみられれば、極論では現実のショールームも要らなくなるかもしれない、それぞれにかかる大きなコスト削減となります。


 また、今までメールや電話、FAXなどで本社・本部、支社支店との業務連絡やデータ転送など行ってきた場合の人的コストや人為的ミスなどもWebシステムなどによって支社支店のサーバのクラウド化や一通、一件当たりの通信コストなどにも換算できます。



・CS(顧客満足)的指標


 例えば、自社商品の詳細資料(チラシや説明補足資料など)の追加や、詳細解説ページの追加、商品開発サイドのオープン可能な情報掲載、商品ごとのFAQの充実や、お客様事例の紹介、会員組織の運営など、ユーザーニーズを汲み上げるコンテンツの追加や、地道なコニュニケーション作りによって、顧客の満足度は少しずつでも確実に積み上がっていくことになります。

また、電話問い合わせ窓口を運用または外注していた場合、WebサイトでQ&Aを充実させたり、Q&Aエンジンを導入して1件当たり対応コストに換算・比較することのみならず、発生した問合せをサイトへコンテンツ化したことによって、ユーザーの疑問をサイト上で解決できるケースもあります。これによって関連する電話問合せ数を減らすこともできます。


  

・顧客との信頼関係、ブランディング


 ブランディングという表現が大袈裟に伝わるかもしれません。また、中小企業で出来ることは限られてくるかと思います。
ただ、上記のような至極当たり前の業務改善(ここで言う改善は今流行りの"コストカット"ではなく、コストアップも受け入れるユーザー視点からの改善を意図してます)を保持していく姿勢こそが、顧客からの信頼・信用を得るための礎でしょうし、
このような一つ一つの改善によってWebで得られるユーザーからのアクション(成果)が必ず数値となって現れてきます。


コンプライアンスは言うに及ばず、このようにほんの些細なことでも改善可能なことを形にして積み上げた結果こそが、中小企業がユーザーから得られるブランドなのではないでしょうか。


 数値的に限定するのはある意味難しいですが、リピート購入・閲覧数や、ロイヤル顧客数、就職応募数、会員組織でのアクティブ会員数、外部評価としてブログやソーシャルメディアでの自社・商品の記述数などからも把握することができますね。是非とも貴社の独自な指標から計ってみてください。


 今回はWebサイトの運用結果がどのように業務成果に貢献しているかを把握する重要性をご理解いただけたと思います。

 また、「何ら業務成果に結び付いていないなぁ~」などの場合は、サイト運用自体が黄色信号が点灯し始めたと思ってください。このままほっておいたら、折角作ってきたサイト・コンテンツがダメになってしまいます。


さ て、次回はいよいよ、こんな状況を打開するために、頑張って策定したWeb戦略をどのように実務へと落とし込んでいくのかを考えてみます。
それでは、今回もお付き合いいただきありがとうございました。いつも荒削りな記述ですみません。少しでも分かり易い文章になるよう、これからも努力します<(_ _)>


次回予告:

シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」

連載第4回 

業務課題を解決する中小企業のWebサイト活用

~ (その2)業務課題の解決に向けたWeb戦略の実施フロー  ~ 


次回もご期待いただければ幸いです。


こちらもよろしければ、ご覧ください。





シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」

第2回 
 売れない時代こそ、必要とされる中小企業のWeb戦略 
~ (その2)Webサイトの戦略とは具体的にどういうもの? ~


 前回では企業戦略とWeb戦略が切っても切り離せないものであることをお話しました。ここまででWebサイト戦略の大枠は掴んでいただけていると思います。

 今回は、"売れない時代こそ、必要とされる中小企業のWeb戦略" ~ (その2)Webサイトの戦略とは具体的にどういうもの? ~ と題しまして、具体的にWeb戦略とはどのようなもので、どのように考え、策定していくかを考えていきたいと思います。


 繰り返しになりますが、企業サイトがユーザー視点を取り入れることで、ユーザーがWebサイト/企業へ興味をいだき、参加、理解、共感という道筋が生まれてくると思います。そのようにユーザーとの関係を築いてこそ、業務成果の獲得に貢献できるとここで必要とされるWebサイト戦略を考えてみましょう。

 また、このように言うと、「今のユーザーはニーズが多様化しているから、単純にユーザーをパターン化した以前のマス・マーケティング的な発想は通用しないはずだ」と反論をいただくかもしれません。ある意味ごもっともであります。
もちろん、私も中小企業にマス・マーケティングなんて時代錯誤なことは考えておりません。実際には、ユーザーを段階的にセグメント/ふるいにかけて、最終的にニーズの顕在化している顧客へダイレクトにアプローチしていかなければ、業務成果などには至りません。

Webサイトでユーザー(潜在的な顧客)をいかに見込客→顧客へと転換していくかについては、連載第4~5回 "新規顧客開拓に向けた中小企業Web戦略の実施フロー" で、お話したいと思います。
 
このようなことを踏まえ、今回は中小企業のWeb戦略をどのように捉え、策定していくかを順を追って説明します。


1:ユーザー視点をもつ
(必要とあらば経営層にも説得する)

 企業の目的を中心とした企業中心的な"公開したい情報をただ掲載する"というような考え方から、ユーザーにいかに興味を持ってもらい、参加して共感・理解されるという流れを作ること。自発的なユーザーの本質=気持ちを理解する。(ここがまずは大切ですね。)



2:ユーザーの実態を把握する
どのようなユーザーがいるか、様々なケースを拾い具体像を浮き彫りにする。



3:ユーザーのニーズを把握する
ユーザーはどのような欲求、(わかれば不満も)を抱いているか、これも様々なケースを把握する。
2~3:については、できれば営業セクションや、問合せ窓口などのサポートセクションに寄せられる"問合せ"、"疑問"、"不満"、"クレーム"などを集めて、一つずつ読み込んでみることを勧めます。
そういう所から、課題や仮設が見えてくるように思います。



4:ニーズに対する解決方法を決める
Webサイトを通して、その欲求に対してどのような解決方法を用意できるのか決める。いわゆる課題抽出と仮説設定。ここからサイトの担う役割を明確に絞り込みます。あまりに全てをタスクをサイトに課すと、予算がかかった割に上っ面のものしか準備できず、ニーズを拾い切れずにサイトが形骸化しますのでご注意ください。
 (予算的にも関わりますが、内容が問われるところですね。)



5:Webサイトでできないことは他の方法で解決する
サイトでの役割は明確にします。ここから先は別手段で、のように線引きは明確にしましょう。他部署やマネジメント層にも理解いただきましょう。"サイトでどこまでやって、それ以上はやらないか"を決めます。



6:具体的な目標と成果の数値を決める
具体的な成果の目標をきめて、現状に対するKPI(重要業績指標)=成果目標の数字を明確にしましょう。



7:結果を全社的に報告し理解を得る

 とても大切なところですが、せっかく策定したWeb戦略でも他部署との連携が無ければ、"志半ばにして道断たれる"状況となります。

 上記の段取りを組むことで、Webサイトの成果目標=他部署の成果目標であることはお分かりいただけたと思います。Webサイトがいかに自社のビジネスにとって大切なタスクをになっているか、他部署の業務にも貢献しているかを、しかるべき場で部門長クラスに対しても理解していただく必要があります。

経営層なら役員会で、そうでなければ部門長全員に伝わる場でオーソライズしてもらう手筈を整えます。
これによって、サイト運営も戦略的になり、予算も確保し易く、計画性がもたらされてきます。他部署の業務ミッションに貢献してくるわけですから必然的にサイト運用に協力的になり、成果目標を共有することで、何しろ結果に反映されてきます。  


 以上のように、Web戦略は事業、営業、顧客戦略と共に作成されるべきであり、中小企業にとっては、リソースも限られていても"Webサイト運用にもうひと手間"かけてやることで、各部署のWebサイトへの業務意識も改善され、結果としてもっともっとビジネス成果を生みだしていく余地がたくさん残されていると心底思います。

 次回は、Webサイトの成果である目標と、その数値の考え方・運用の仕方についても話を進めたいと思います。それでは。今回も駄文にお付き合いいただきありがとうございました。


次回予告:

シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」
連載第3回 
業務課題を解決する中小企業のWebサイト活用 
~(その1) ビジネス目標とサイト運用成果の明確化 ~

ご期待いただけましたら、幸いです。

こちらもよろしければ、ご覧ください。



<プロフィール>

・名 前:中曽根 成司
/Seiji Nakasone

・仕 事:ネットマーケティングやプロモーション業です。
東京都渋谷区

・会 社:株式会社ゴールドプランニング

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