2010年3月アーカイブ



こんにちは、中曽根です。
前回のシリーズ第11回までは BtoBサイトで成果を得る、中小企業BtoBサイトでの成果獲得に向けたシリーズとしてお話ししてきました。

さて、
今回からは中小企業のBtoCサイト=消費者向けサイトでの成果獲得方法を考えていきたいと思います。


リーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」   

第12回 BtoC 消費者向けサイトで成果を得るポイント(1)


  BtoC、いわゆる消費者/コンシューマーに対する企業サイトとして、例えば通販でのコマースを成果としたサイトや、証券・金融などのトランザクション(決済量)を成果としたもの、またチケットや旅行などの予約申込を成果としたもの等、様々なものが想定されます。

 バックナンバーで敢えて企業向けサイトとして、今回からコンシューマー向けサイトを区別してエントリーしているのには理由があります。
運用されているご担当様はいやというほど日々ご苦労されているかと思いますが、対象ユーザが企業or消費者ということでどのような違いが現実的に浮かび上がってくるでしょうか?

 答えは一つに限らないでしょうが、大まかに括ってみると上記サイト例のとおり、対消費者サイトではコマースでの決済、トランザクションでの決済・取引、リザベーションでの申込といったサイト上での商取引が行われるということであり、リアル店舗でのレジやカウンターでの決済と同等と考えられます。
サイト=店舗と考えて商いを実行するのとサイト=企業と考え直接的な商取引に加えステークホルダーとのコミュニケーションを課せられる企業サイトとは、おのずから運用のコツも違ってきて当然ということになります。


ということで、今回のエントリー(1)ではBtoCサイトで成果を得るポイントとして「課題の抽出方法」、「仮説設定の方法」、「ユーザーシナリオの設定」について考えてみます。



「課題の抽出方法」

 BtoCサイトにおける課題とは何でしょうか?
もちろん売り上げに直結しているので商取引の拡大に尽きると思います。ではそのために現状のどこから見て(分析)していけばよいのでしょうか?

 基本的にサイトとユーザーのリアクションの2方向から考えてみます。
データベースから顧客属性や購買履歴などと絡められればさらに良いですが、サイト側での判断も可能なわけで、当然のことながらアクセスログを見ることになります。解析といっても難しい話ではなく、ソフトウェアを導入すれば知りたい情報を探すことは簡単ですので、トライしていただきたいところです。(ソフトウェア別の解説は除きます)


1.サイト内からの課題抽出

・どのアイテム=商品が売れているのか?

・どんな人が多いか(ビジターvsリピーター)?

・いつ(時間軸/曜日軸/季節軸などで)売れているのか?

・流入経路は(検索エンジン、広告、メルマガなど)?

・取引(以下コンバージョン:CVとします)に結び付くキーワードは?

・CVに結び付く閲覧開始ページやページ遷移した経路は?

・離脱させているページは?

 切り口はサイトによってさらに細かくなりますが、大まかに上記単独と複数をクロスした結果を見てみれば、おのずと自社サイトの「強み」と「弱み」の要素がつかめてくると思います。
またここから得た課題をどのような施策へとブレークダウンしていくかといったアクションプランは、担当の制作会社や代理店に確認してみてください。


2.サイト以外からの課題収集

  サイト以外からは、今までの「問合せ」や「要望」はたまた「クレーム」などが役に立ちます。コールセンターや顧客サポートセクションでのお問い合せの記録や、フォームメールなどで他部署の担当へと振ってしまっている場合もそのデータを集め全体で情報を集めましょう。
 以外に対策のヒントが沢山あるのが分かります。期間を設定して時を見計らってトライしてみてはいかがでしょうか?

 また、このように手間のかかる部分は、割り切って外注してしまうのも手かもしれません。さらにその外注先が、調査などで自由回答を分析できるマーケティング・スキルがあれば(って普通のWeb制作会社では受け付けてもらえないでしょうが)傾向など分かり易くまとめてくれるので、任せてしまっても良いかもしれませんね。

 その後全社的にその定性情報を読み込んで、ユーザーの願望を浮き上がらせてきます。以外にこの部分にコンバージョンに役立つ情報が潜んでいる場合がありますので要チェックです。



「仮説設定の方法」

 上記例では現状分析から課題の抽出まで辿り着きました。ここからは仮説の設定に進めます。
仮説段階では具体的に設定することを勧めます。
また余りにも多くの課題を一度に解決しようとしないことも現実的に大切でしょう。
何故ならそのような対策は効果的には広いが効力的には弱く、成果指標にはっきりと現れてこないからです。

仮説設定例

「現状■の部分があまり芳しくない。その原因は○○にあるのではないか、これを解決するためには対策A、B、Cといった施策が考えられるが、今回のケースでは●●という観点から対策Bを進めてみてはどうか?」

 対策を実施する場合、制作会社や代理店などから提案を受けるというのも一つの手段ですが、その場合でも提案を丸飲みにせずに、担当者様の考えや方針などもしっかりと事前に協議して、協力会社の案と比較検討または、相談されることを勧めます。

 何故なら、施策には100%のソリューションを求めることは難しい場合もあり、BtoCサイトにおいては常に(ほぼ日々で)試行錯誤を繰り返しては、結果を測る作業が必要になります。

 よって、担当者様もマーチャンダイズ(商品・サービスの取り揃え)のみに関わらず、マーケティングにおいてもレベルアップが求められてきています。



「ユーザーシナリオの設定」

 「課題の抽出」、「仮説の設定」ができれば、「ユーザーシナリオ/ユーザー行動シナリオ」へと進みます。
ユーザーシナリオとは、ユーザーが自社サイト内で行動するパターンを予め想定して、フローにして可視化した想定シナリオです。行動パターンを予め考えて、フローにしてみるってことです。

また、この行動パターンンについても

・○○という(ブランド・機能・・・)商品/サービスが欲しい

・購入前に情報収集している

・他社の●●と比較検討したい

・購入した人のレビューを見てみたい

・CGMなどソーシャル・コンテンツが見たい

・金額を知りたい

・購入・支払方法を知りたい

・このサイトで購入メリットがあるか知りたい

・送料や配送日程等チェックしたい

・キャンセルや返品などできるのか

・オーナーになると何か良いことがあるのか知りたい

、、、、等々、ざっと表面をさらってもいくつものニーズが想定できますが、自社で必要とされるユーザーの行動パターンをチェックしてみて、パターン毎にシナリオ化してみることを勧めます。


 上で書いた「サイトの課題」からは、ユーザーの行動履歴や抱える要望・クレームなどが浮き彫りになり、また仮説(複数)が明確になったことによりアクションプランを必要となってきました。

ではユーザーシナリオ設定とは具体的にどのようなことをすれば良いかというと、上記を基にユーザーのサイト内ページ遷移をどのように促すかを漏れなくリストアップしていくことになります。


シナリオ設定例

■ユーザーニーズ「探す」
例「商品○○を扱っているか」

□サイト側「提供する」
商品のラインナップをカテゴリーや価格別に見出し化したページを設定する。


■ユーザーニーズ「検討」
「ブランドで検索できるか」「色、サイズが知りたい、オプションは何があるか」

□サイト側「情報を深く提供する」
商品の詳細情報として写真や図解、スペックの掲載、ブランドや用途別などでも検索できる仕組みを設定


■ユーザー側「決心」
「今購入するメリットは」

□サイト側「後押し」
トライアルユーザー向けにプレミアムや送料無料などの特典を付けたキャンペーン、リピーター向けのプロモーションなどの"購入への後押し"するプロモーションを設定


■ユーザー側「購入」
「決済方法はどんな種類があるか」「いつ届くのか」

□サイト側「購入や申込みサポート」
決済手法や配送スケジュールの明確化や配送経過の確認、また「申込」をゴールとする場合はエントリーフォームでの途中離脱を低減させる工夫も大切です。


■ユーザー側「商品受取、使用」
「商品の使用方法は」「マニュアルを無くしてしまった」「オプション商品も必要になった」「返品したい」

□サイト側「購入後サポート」
商品の役立つ使用方法ページ、資料ダウンロード、レコメンド情報提供、返品や交換、キャンセルなど分かり易い解説と受付窓口の明記
その他リピート訪問に繋がるコンテンツやプロモーションを設定。


 このような例から、自社サイトで想定されるシナリオを課題よりリストアップして、漏れなくサイトで解決していくために準備を進めていくことになります。

次回は、ユーザーシナリオ設定を受けてコンテンツをどのように作っていくか、そして成果指標をどのように設定するかを考えていきたいと思います。

今回もお付き合いいただきありがとうございました。


次回予告:

シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」  
 第13回  
BtoC 消費者向けサイトで成果を得るポイント(2)

次回も御一読いただけましたら幸いです。

こちらもよろしければ、ご覧ください。





こんにちは、中曽根です。
前回のシリーズ第10回 BtoBサイトで成果を得る中小企業のポイント(2)「ユーザーシナリオ編」では、中小企業BtoBサイトでのユーザーシナリオ、閲覧ターゲットの明確化の重要性についてお話しました。

今回で中小企業のBtoB企業サイトでの成果獲得については、最終エントリーとなります。
一応総括として、「コンテンツをどのように考え、作成していくか」、「成果指標をどのように測定していくか」、「上層部への報告の仕方」などについて考えてみたいと思います。



シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」   
第11回 
BtoB企業サイトで成果を得るポイント(3)「コンテンツ編」



BtoB企業サイトのコンテンツ作り

BtoB企業サイトおいても設定した「ユーザーシナリオ≒営業シナリオ」に準じて一般的に以下の様なコンテンツを企画していきます。


1.業務課題解決コンテンツ

 ここでは、まずは部門長以上のマネジメント層に向けたソリューション情報をまとめます。
シナリオ的にはここを起点として、次のコンテンツへと遷移いただけるようにしたい重要なパートです。

元々「ソリューション」というと、技術やインフラ導入から発したビジネス用語ですが、最近では業務課題の解決という、"マネジメント的"にも「ソリューション」を用いますね。詰め方としては、社内プレを想定すると分かり易いでしょう。


(1)課題提起
想定されるユーザーの課題を提起。

(2)ソリューション
どのような成果をもたらすのかを説明。

(3)手段・手法
どの製品・サービスを利用するのかを説明

(4)補足資料
オープン可能なデータ資料、代表的導入事例などを用意

"課題解決コンテンツ"では、大まかに上記のようなコンテンツを設定して、以下の詳細説明コンテンツや導入支援コンテンツへと深堀した情報へと訪問者を導きます。



2.製品/サービスコンテンツ

 ここでは、1.業務課題解決コンテンツをもとに製品/サービスの優位性などのPR要素を分かり易くまとめて解説するコンテンツを目指します。テキストはもとより、分かり易い図やチャート、フロー、写真なども効果的に取り入れます。

 また、技術部門の担当者など専門セクションの訪問を想定して、製品/サービス情報と技術情報を分けた入口ページを設置し、サイト内検索やサイトマップなどからの流れを想定してコンテンツを準備しておきます。
専門セクション担当者向けには技術的解説や競合製品/サービスを想定した比較検討できる数値、スペックなどの情報も用意します。

 さらに、関連オプションやキャンペーン情報などへのリンクを準備して、製品/サービスに対する好条件もここでプッシュします。また、当コンテンツでは、リリース等の他媒体よりもいち早く最新情報を準備するよう心がけましょう。
Webサイトであるがゆえの有益性として、製品のバージョンアップやソフトウェアバージョン等の最新情報、ダウンロードコンテンツなどを随時更新しておきます。

 ここの段階で、導入検討に進む場合も想定されるので、導入を後押しする以下の導入事例やサポートコンテンツ、顧客紹介、Q&Aなどへのリンクも設置します。



3.導入事例コンテンツ

 過去の導入事例として、導入先企業の状況を(オープン可能な場合)掲載します。
訪問ユーザーが会社情報と同等程度にまず巡回するのが導入事例などの実績コンテンツでもあります。
 また、本コンテンツではユーザーが自社も実際にソリューション出来るのかどうかという、ある種の期待感を持って閲覧しますので、それに応えられるようなコンテンツ作りを行います。

例えば、

・顧客企業はどのような課題を抱えていたのか
・どの製品/サービスを採用したか
・その結果として何がどのようにソリューションしたか
・サイト閲覧者にとってこの事例がどのようなメリットとなるのか
・顧客企業情報、導入予算、規模、プロジェクト期間、等々
*NDA(守秘義務契約内)で可能な範囲で・・


4.サポートコンテンツ

 サイト上で解決できるようなコンテンツを作ることが出来ればここで展開します。
例えば見込客用のソフトウェアの試用版無料ダウンロードであるとか、課題解決に向けた補足資料のダウンロードサービス。
 顧客サポート部門/営業販促部門などでのサポートコンテンツを設置します。

・顧客向けの各種資料
・ソフトウェアのダウンロードサービス
・メールサポート案内
・運用サポートプラン紹介
・その他顧客別にサポートサービスを提供するもの、等々


5.問合せ窓口

 サイトでの問合せいえば、フォームを設置すれば後は、発生段階での処理をするのでは、事前準備が足りません。
まずはサイトで展開している事業においてどのような問合せが発生してくるかをピックアップして、どの問い合わせに対してはどの部門へ引き継ぐのかという、業務フローを個別に設定して社内で共有してください。
 実際にはエントリーフォーム上にて、どういった問い合わせなのかを選別して、担当部門へダイレクトに転送することも可能です。またサイト担当者自身にも問合せ記録を残し、対応遅れや漏れが発生しないよう注意も必要です。

自動応答を採用する場合、その内容には、

・いつ問合せの受領が完了し、
・どの部門へと引き継ぎ、
・いつまでに連絡を入れる(資料を送るなど)
・問合せ先、等々

の内容を記述する必要があります。よって訪問者の要望を担当部門、支社支店などへ確実に誘導することが大切となります。


6.広報・販促コンテンツ

・リリース情報
製品/サービスの新商品リリース、メディアリリースなども含みます。
・イベント、セミナー情報
イベントやセミナーなどの集客に向けた告知など、



BtoB企業サイトの業務成果の効果測定

 ここまで、お付き合いいただいていればBtoB企業サイトにも列記とした指標(成果数値)が存在するとご理解いただけると思います。アクセス解析と同時に社内報告します。

これまでの例に沿ってあげてみます。


・営業部門
導入見込客の問合せ、訪問要望など送客数 _件、_%UP 、等々

・技術部門
技術的問合せなどの送客数 _件_%UP、等々

・広報・販促部門
イベント、セミナー、メルマガ申込数 _件_%UP、等々

・サポート部門(兼任もあり)
運用サポートサービスなどの問合せ送客数 _件_%UP、等々
サポートコンテンツ・ダウンロード数 _件_%UP、等々

・Web担当部門(兼任あり)
一般的なトラフィックサマリー値 (PV、平均PV、UU、セッション、平均滞在時間、直帰率、新規セッション率など)
上記各部門毎の成果のサマリー
(その他)
目標に該当するコンバージョン値  _件_%UP
重点コンテンツ・ページへの接触値 _件_%UP
期間別、対比率(前年比、対策期別などでの対比でビジネス成果を報告) 、等々


 など、自社コンテンツに沿ったサイト経由の成果として、社内報告を行います。



報告会でのポイント

 トップマネジメント層/役員層への報告会においては、細かい数値は別添レジュメにまとめて、プレゼン段階では1枚ペラのドラフトにて、マネジメント的に重要指標のみを報告しましょう。


・上記サマリー値=「実施概況」
・期間比較によるコンバージョン=「成長具合」
・各部門へ実際に波及した効果測定値=「ビジネス成果」(上記参照)


等のポイントで良いかと思います。



 今回はこのように、中小企業のBtoB企業サイトでの「シナリオ設定」、「コンテンツ作成」、「成果指標の測定」、「報告」について考えました。

 今までのエントリーで重複する部分などもあったり、情報が足りなたかった部分なども反省してますが、ここで中小企業、BtoB企業のWeb戦略という括りは終了として、
次回からはコンシューマー向けBtoCサイトでの成果獲得について考えてみたいと思います。


 次回以降は、消費者向けサイトで成果を得る方法について、引き継ぎたいと思います。
それでは今回もおつきあいいただきありがとうございました。


次回予告:

シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」   
第12回  
BtoC 消費者向けサイトで成果を得るWebマーケティング(1)


次回もご一読いただけましたら幸いです。


こちらもよろしければ、ご覧ください。






こんにちは、中曽根です。
前回の第9回 BtoBサイトで成果を得るポイント(その1)では、中小企業BtoBサイトでのブランド力の重要性についてお話しました。
今回は中小企業のブランド力の醸成に向け、BtoB企業サイトでの"コンテンツ作り"について考えてみたいと思います。



シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」   
第10回 BtoB企業サイトで成果を得るポイント(その2)「ユーザーシナリオ編」



BtoB企業サイトでも必要なシナリオ設定

連載第7回では、ユーザーに対するシナリオの設定についてお話ししました。発想は全く同じでBtoB企業サイトにおいても「ユーザーシナリオ≒営業的シナリオ」を前提に考えていただきます。ユーザーシナリオを簡単に説明すると"対象となる商取引相手が目的達成するゴールまでを可視化したフロー"とでも表現できます。


◆顧客開拓~契約までのシナリオの一例を可視化してみると


(情報検索段階)
■ユーザー側
ニーズが顕在化
「当社の課題を解決するには●●という、テクノロジーが必要なので探してみよう」

□サイト側で実施すべきこと
検索・広告から自社サイトへ誘うプロモーションの実施
例)SEO、リスティング広告、バナー広告、LPO、(ソーシャルメディア)

(候補選定段階)
■ユーザー側
「どのようなサービスがあるだろうか、当社の参考になる事例は?」
「執行までの時間がない、良質な製品/サービスを効率的に紹介している
サイト=企業を探したい。」

□サイト側
例)自社ブランド別・規模別・顧客ニーズ別などのナビゲーションおよび
詳細な製品/サービスの紹介コンテンツの設置
関連ページへの誘導による知識提供や好意醸成を後押し

(情報取捨選択段階)
■ユーザー側
「検討数社の内の1社に入れよう、会議用にサイトを印刷しておこう」
「次回はより深く閲覧しよう」

□サイト側
検討段階ユーザーへのリピート訪問促進、ユーザーのアクションを促す施策
例)会員・メルマガ設定、RSSを利用したリピート訪問用コンテンツの準備など
ソーシャルメディア(SNSやtwitterなども利用可能)

(比較検討段階)
■ユーザー側
「検討数社との比較材料や、この企業採用のメリット、デメリットを確認しておこう」

□サイト側
のコンテンツ準備
例)会員用に他社との比較検討用コンテンツ・ダウンロード資料などの設置。
ソリューション情報など準備

(導入検討段階)
■ユーザー側
「導入を検討しよう、詳細を確認しよう」

□サイト側
解決方法への誘導。
見込客へのアクション準備、営業セクションとの連携し送客施策を設置。
資料請求・セミナー申込・営業訪問希望など


上記はあくまでも一例です。さらに細かいシナリオや、中間を除いたストレートな顕在ニーズへの対応パターンなど企業個々のパターンが想定されます。

 営業セクションなど顧客実態を把握した部署と連携して、自社ユーザーのニーズ別に想定できるパターンを洗い出し、そこからフローの各段階でユーザーにどの様な情報・サービスを提供するのかをまず設定します。
そこからどのようなアクションを促すかというサイト設計がなされていないと、折角ユーザーにサイト訪問してもらったとしても何も成果に結び着きません。これではサイト運用費もSEOや広告・メルマガなどのプロモーション費用も無駄にしてしまうことになります。


くどいかもしれませんが、さらに具体例を使って解説します。

 仮にIT技術によるソリューションを提供する会社とします。その企業サイトに別企業の購買担当部門の方が目を付け、ソリューションの概要、導入メリット等を認識して導入の検討をはじめます。社内調整後に技術部門に技術的裏付けを依頼し、ソフトウェアやサーバ環境、運用プランなどの技術的専門情報を基に判断してOKを取りました。

その後、導入への根回しが整い決済へと進むとします。そして購買担当部門よりマネジメント層への社内プレを行、持ち越し検討ということになりました。

その後、マネジメント層は専門技術について追求するでしょうか?確かに技術畑ご出身の方ならこのケースはあり得ます。だた、一般的には非技術部門の方が多いと思います。

非技術系のマネジメント層なら、「自社の課題は解決するのか」、「どんな採用メリットがあるか」、「費用対効果は」、「導入リスクは」、「社内体制は」、「費用回収期間は」などの経営視点から追求するのが当然かと思いますし、検討するなら取引先として相応しいかを企業サイトで当然チェックすることでしょう。

例が長くなりましたが、このような各ヒエラルキー(階層)に対して、自社の企業サイトはどう戦略を立てるべきでしょうか??

 やはり、BtoB企業サイトにおいても実際のビジネスの営業段階でそれぞれの対象に向けて、ユーザーシナリオが必要だと思います。そして各シナリオに沿って必要ページを特定し、サイトの組み立てを考えていきます。

 実際に組み立て作業は制作会社が行うものですが、発注側企業も情報設計段階で考えそれを外注先と協議して、より優れたサイトを設計いただきたいと思います。



BtoB企業サイトの想定すべき閲覧者は誰?

仮に上記事例をもとにBtoB企業サイトの閲覧対象とその属性、情報ニーズ等をざっくりと棲み分けしてみると、


・導入部門
属性---非技術系
ニーズ--製品/サービスの概要、導入メリット、予算、等々


・技術部門
属性------技術系
ニーズ----ソフトウェア情報、ハードウェア要件情報、運用サポート情報、等々


・マネジメント部門
属性----非技術系
ニーズ---自社課題との関連性、導入によってもたらされる成果、他社導入事例、取引相手としての企業情報、ガバナンス情報、IR情報、CSR情報、等々

などが上げられます。
BtoB企業サイトで業務成果に貢献していくには、このように自社の取引上における閲覧対象者を明確にして、シナリオの設定・サイトの組み立てをしていただきたいと思います。

今回は、中小企業のBtoB企業サイトにおいても「ユーザーシナリオの設定の重要性」、「閲覧ターゲットの棲み分け」について考えてきました。

次回はBtoB企業サイトにおけるコンテンツについて具体的にどのような作り方をするのかを考えてみたいと思います。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。


次回予告:

シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」  
 第11回 
BtoB企業サイトで成果を得るポイント(その3)「コンテンツ編」

次回も御一読いただけましたら幸いです。

こちらもよろしければ、ご覧ください。





こんにちは、中曽根です。

今回はBtoBの中小企業サイトで成果を獲得する為にどのように運用していくかという戦略についてお話したいと思います。


シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」   
第9回 BtoB企業サイトで成果を得るポイント(その1)



BtoB企業にWeb戦略は要らないのウソ

 中小企業BtoBサイトのご担当者からは、「ウチはBtoCと違って業界構造も違うし大手企業でもない。商品をサイトで販売しているわけではないので、Web戦略なんて大袈裟なものは必要ありません。」というお言葉もよく聞かれます。

BtoB企業なので、会社概要、商品照会、採用情報、IR情報など、"広報的な視点"から一連の情報を掲載しているので過不足は無し、と判断されているようです。

しかし、その該当企業さんでも実際の各業務現場では以下のようなケースがあるかもしれません。


営業部門
・既存客がライバル企業へスウィッチする、顧客離れが発生している。
・既存客からのリピート発注獲得に奮闘している。
・新規顧客の獲得に奮闘している。
・商談時に値下げの圧力に苦戦している、等々


技術部門
・初歩的な問合せばかりで、商談へと進まない
・採算に合わない予算を提示されることが多い、等々


サポート部門
・似通ったような質問、要望が多く効率が上がらない
・顧客満足度調査で評価が高くない、等々


■広報・販促部門
・リリース・広告などの反応が乏しい。
・セミナー・イベント集客が思うようにいかない、等々



■人事(採用)部門
・採用応募者の数、質が芳しくない、等々


■IR部門
・自社の戦略や事業方針などが認知されていない、等々


■CSR部門
・自社の理念や活動が認知されていない、等々




中小企業こそブランド力の強化を!


 上記諸々さらに色々なケースも上げられますが、これらの原因として企業のブランドイメージがきちんと訴求されていないということではないでしょうか。そのような企業において、企業サイトを大いに活用いただく必要があるということです。
  
 サイトにおいては、訪問閲覧者の必要としている情報(コンテンツ)自体が欠乏しているまた、情報を掲載しているにもかかわらず届いていない、などの状況が上げられます。

業界では有名な会社であったとしても、BtoB企業サイトのブランド力が乏しいがゆえに、訪問閲覧者に対して情報が伝わらず、社業の各部門での目標に対してブレーキをかけているという状況です。
 
 中小企業であるからこそステークホルダー(顧客・見込客・消費者、従業者、株主、取引先、学生、社会・・・・)に対して、独自のブランドイメージ作りにもっと正面から対峙していただき、ブランドイメージを高めるためにもサイトをもっともっと活用いただきたいと思います。



 大企業ほどに大きな予算をかけなくても、的確な現状把握や効果測定を基に、多々ある課題に対する仮説~対策を一つずつ施し、また効果を測るサイクルを運用の基本とすること。

このような地道なサイト運用を継続することで、今日よりも明日、明日よりも明後日の少しずつの成果となって現れ、中小企業のブランド力醸成へと繋がってくと信じています。

 また、その解決手法は、内容や対策に要する期間など企業個別のものであり、個々に対応する必要があります。


 今回は中小企業BtoBサイトでの成果を上げるポイントとして"ブランド力の重要性"についてお話しました。
次回は中小企業BtoBサイトの"コンテンツ作り"について考えてみたいと思います。
それでは今回もお付き合いいただきまして、ありがとうございました。


次回予告:

シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」  
 第10回 
BtoBサイトで成果を得るポイント(その2)「ユーザーシナリオ編」


次回もご一読いただけましたら幸いです。


こちらもよろしければ、ご覧ください。





こんにちは、中曽根です。

前回:第7回では、顧客満足を実現するためのWebサイトの「構築ポイント」と「コンテンツ企画」について考えてみました。今回は顧客満足のためのWeb戦略にいおいて、サイトをどのように設計するかといった「サイト構造設計」と「業務成果の効果測定」についてお話したいと思います。



シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」 

第8回
顧客満足を実現する中小企業のWeb戦略(その2


 さて顧客満足に向けたWebサイトのユーザーシナリオとコンテンツの準備が進みましたので、ここで(というより一般的には同時作業となりますが)サイトの構造をどのように設計していくかを考えてみたいと思います。「そんなことは制作会社に任せておくから、こちらサイドで考える必要は無いよ」言われそうですね。。 


ですが、この程度のことは発注元がしっかりと考えを持ち、制作会社と認識を共有してサイト設計を進めるべきと考えます。中小企業のWeb担当者さんは、それでなくとも業務範疇が広く大変かもしれません。でも結果としてその方が早くに業務課題を発見でき、早期対策へと導くことになります。


 ではその方法についてお話します。
第7回の「ターゲット別ユーザーシナリオの設定」と「コンテンツ設計」を前提にサイトの構造を組み立てます。サイト構造とは制作会社からも提出されるツリー構造のチャート図を思い浮かべていただければ分かり易いかと思います。トップページを先頭にして下層コンテンツへと流れていくものです。


尚、本設定ではターゲット別にコンテンツを横並びにしてコンテンツ別の入口ページを設定します。そこから詳細ページをその下に設置してみます。(ここではランディングページ(広告や検索結果用に別途作成する入口ページ)は省きます。)


 ※「ターゲット別シナリオ」、「コンテンツ」については第7回を参照ください。


コンテンツ1:潜在層向けコンテンツ  

「知識提供、気付きを提供」 

ここでは潜在層が興味を抱いてもらえるような情報を提供します。市場の一般情報、商品の選択ポイント、その他


コンテンツ2:見込客、顧客予備層向けコンテンツ 

「商品選択においての必要十分な情報提供」  

潜在層が他サイトを含めて商品選択に必要な情報量を確保して、商品選択に必要な情報


コンテンツ3:顧客層向けコンテンツ 

「案内・手続き情報提供」  

購入(契約、申込など)手続きに必要な案内情報および、

サポート情報や、リピート購入(契約)などにつなげるコンテンツ、レコメンド情報など。


コンテンツ4:ターゲット全体向けコンテンツ  

「疑問対応」  FAQ、Q&Aなどのサポート情報

 まずサイト構造を考える上で、上記1~3に大別されるコンテンツをユーザーニーズが満たされる、いわゆる購入(契約、申込など)意欲が顕在化してくる順にサイト誘導できるよう、サイト内リンク(コンテンツ1→2→3のように)します。

また、各々のコンテンツにおけるindex(見出しページ)に関しては、自然検索や広告などとの入口ページとして機能するように設計しましょう。(ここでは詳細省きます)

 続いてコンテンツ4においては、情報をまとめるだけではなく、商品ごと、ターゲットごと、またはユーザーのアクション別などでグループ分けするようなサイト構成にすることで、ユーザーが探し求める情報にすぐにアクセスできるような分かり易いナビゲーションを心がけましょう。

 

 

顧客満足にはセクショナリズムを超えた運用が大切

 

 今まで述べてきた、ターゲティング、シナリオ設定、サイト情報設計などを企業内で実行に移すにあたっては、Webサイトの担当部署・担当者だけでは完結できません。他部署との連携により、企業の事業、営業、顧客、などの各戦略を土台としてWebサイトの設計、運用していくべきです。(連載第1回中小企業のWeb戦略

 そこでWebサイトの運用においても、ISO、ISMSなどのように、運用手順としてマニュアル化して、どの事項はどの部署が担当して、どの部署に引継ぎ、最終的にどのようなゴールとするかを手順化して、社内ルール化させておく必要が出てきました。

 

例えば
「新商品・サービスの発表の場合」

「商品・サービスの内容・技術・仕様などの変更・バージョンアップの場合」

「サポート・対応内容の変更」など

「問い合わせ対応(内容別に設定)」

「トラブル・クレーム時の対応(内容別に設定)」

等々。

 

 ここで手順書の作成において重要なポイントを補足します。
関係各部署との調整により、どこに自分たちの"業務"が発生してくるのかを認識させ、"逃げ"を阻止するべく社内ルール化をオーソライズしておくことです。

仮に新任のWeb担当者が先輩や他部門などにネゴするにあたって障壁がある場合、所属部門長やマネジャー、外部コンサルタントなどにお願いして社内調整を臆せず実行してください。できるできないによって、最終的にWebサイトの部門へ良いも悪いも業務結果として帰ってきます。

 

 

総括として


 このように、2回に分けて"顧客満足を実現する中小企業のWeb戦略"を考えてきましたが、最終的に中小企業にとってターゲットがWebサイトへと流入した(あるいは広告やプロモーションによって意図的に誘引した)際には、現実的に対応出来うる限りのシナリオをかわきりに、サイト設計、コンテンツ企画、制作へと進めていくのが定石でしょう。


考え方としては、「Webサイト全体でユーザーの成し得たいニーズをいかに、至れり尽くせりの情報設計によってサポートしてあげるか」と言うことに尽きるかと思います。


 

 

その後のサイト運用でKPI(指標)をチェックしますか?


 第6回:「新規顧客獲得に向けたWeb戦略実施フロー」でも一部照会しましたが、サイト運用にとって節目節目で報告が必要になってくるかと思います。

タイミングは個々のケースにより事情も違ってくると思いますが、ここでは、上司や会社にどのように成果を獲得しつつ、しっかりとサイト運用が出来ているのかを、どういったKPI(重要業績指標~重きを置く数値ってことです。)で計り、動報告していくかを考えてみましょう。 


シリーズ第2回:「売れない時代こそ、必要とされる中小企業のWeb戦略」でお伝えしました通り、現状の課題から仮説を立てそれに対する目標を数値として設定したものを指標がKPI(Key Performance Indicator=重要業績指標)になってきます。
簡単に言いますと、業務課題に対する結果の測定と理解ください。
企業により様々な指標が設定されるはずですが、一例として挙げてみますと、


(1)例えば重要なページへのユーザー誘導の数値を計る場合

新規閲覧者数 _件_%増加、リピート閲覧者数 _件_%増加、
離脱数 _件_%減少
    
流入元サイト、ランディングページ、広告・メルマガからの流入チェック
検索ワード上位 

*単純に広告やメルマガなどの効果測定の場合も同様。
*ランディングページを設定している場合は個々の貢献度をチェック。駄目なものは排除、リニューアルを。キーワードにひきずられ多く作り過ぎないことも大切。


(2)コンテンツのチューニングによって、今まで多くあったQ&Aや問合せ件数値を計る場合

該当するQ&Aの閲覧数値 _件_%減少、電話問合せ件数 _件_%減少

*コールセンターや社内電話問合せ窓口等と連動している場合は、そちら側の件数や結果などと対比させるとサイトとの関連性も見えてきます。


(3)商取引中(問合せなども含む)のキャンセル数値を計る場合

キャンセル数 _件_%減少   

*チューンアップしたコンテンツ、サイト構成によりどれだけキャンセル者を減らせたかという効果測定。
*CPA(顧客獲得単価)を把握している場合は、離脱阻止単価として同額のコストパフォーマンスと見ることが出来ます。


(4)顧客化(購入、申込、予約など)

売上貢献数 _件_%増

資料請求数 _件_%増

*EC、トランザクション系(例えば金融関連など)サイト直販以外にも、売上貢献として営業窓口など担当部署への送客数なども含みます。


(5)優良顧客化(購入、申込、予約など)

顧客のリピート訪問数 _件_%増
顧客のリピート売上貢献数 _件_%増

*優良顧客化の指標として、直接的にはサイトへのリピート訪問と新規訪問の比率で見たり、リピート売り上げでみることができます。
*また、会員化していれば特定顧客のリピート頻度から優良顧客をランクに分けて把握することができ、次のプロモーションへと発展させることができます。

 このように、2回に分けて"顧客満足を実現する中小企業のWeb戦略"をどのように考え、実施して業務成果を測定していくかを考えてきました。
次回からは、大切な自社顧客の他社流出を防ぎ、自社との良好な関係を継続していく方法、いわゆる"Webブランディングにも関わる部分"について考えてみたいと思います。


今回もお付き合いいただきありがとうございました。


次回予告:

シリーズ:「売れない時代の中小企業Web戦略」 

第9回  

 優良顧客を生む中小企業のWeb戦略(その1)


どうぞご期待ください。


こちらもよろしければ、ご覧ください。




<プロフィール>

・名 前:中曽根 成司
/Seiji Nakasone

・仕 事:ネットマーケティングやプロモーション業です。
東京都渋谷区

・会 社:株式会社ゴールドプランニング

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